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甲状腺疾患 | 国立内科クリニック
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国立内科クリニック(くにたちないかクリニック)

甲状腺疾患

バセドウ病、橋本病、甲状せん腫瘍・甲状腺癌

甲状腺の触診  

バセドウ病、橋本病は自己免疫疾患

 疫学的な調査では10人に1人は何らかの甲状腺疾患を有していると考えられています。男性に比べ女性は約10倍の頻度で、女性に多く現れます。甲状腺の病気の代表的なものとしては、自己免疫疾患とう疾患群に含まれるバセドウ病と橋本病(慢性甲状腺炎)、それと甲状腺腫瘍が挙げられます。

 自己免疫疾患は、本来は外敵を攻撃するはずの免疫(抗体)が、何らかの原因で誤って自分の体を攻撃してしまう病気です。バセドウ病ではTSH受容体抗体が甲状腺を刺激して甲状腺ホルモンを過剰に産生させてしまう病気で、甲状腺腫大や甲状腺機能亢進症を引き起こします。
 橋本病はその逆に抗体が甲状腺に慢性的に炎症を起こしてしまうことによって、甲状腺機能低下症や甲状腺腫大を引き起こします。

 バセドウ病は男性に比し女性に約4倍多い病気です。全身の代謝をつかさどる甲状腺ホルモンの過剰により、多くの場合は動悸、息切れ、疲れやすい、体重減少などの特徴的な自覚症状が現れます。放置しておくと症状が自然に治ることはまれで、大抵はひどくなっていきます。

 橋本病の多くは自覚症状がありません。健康診断には甲状腺関連の検査項目が入っていないので、意図的に調べない限りわかりにくい病気でもあります。

 橋本病では約1割の方に甲状腺機能低下症が起こります。全身の代謝をつかさどる甲状腺ホルモンが低下するわけですから、無気力になったり、寒がりになったり、太りやすくなったりするのですが、体は自然に慣れてしまうためか、なかなかはっきりした症状ではないことがほとんどです。
 しかし、女性が橋本病による甲状腺機能低下症に気づかぬまま、妊娠出産に突入してしまうと流産しやすくなるデメリットがあります。
 また長期間放置したり、重度な例では心機能の低下を引き起こし心不全になるケースもあります。

 バセドウ病の治療は日本では飲み薬が主体です。他にもアメリカで主体となっているアイソトープ療法や、手術という選択肢もあります。
 橋本病の約9割は経過観察のみで治療は必要としませんが、約1割にあたる甲状腺機能低下が生じたケースでは甲状腺ホルモン剤を内服で補います。

甲状腺腫瘍の検査をスピーディーに行います

 小さな甲状腺腫瘍がある人は珍しくありません。健康診断の触診ではわからなくても、超音波検査を行ってみると小さな腫瘍が発見されるケースが多々あります。

 超音波検査で腫瘍の大きさ、形状、性状を観察して、悪性が疑われるケースでは針を刺して生検(エコー下穿刺吸引細胞診)を行います。悪性のケースではもちろんですが、良性でも大きいものや圧迫症状が強いケースでは手術が必要です。

 幸い甲状腺癌の多くは悪性度が低く、進行も遅く、手術により完治します。抗癌剤治療も必要ありません。中には悪性度の高い癌や、進行の遅いものでも長期間放置しておけば他の臓器に転移し生命に関わることもあります。

 また良性の甲状腺腫瘍でも大きくなるケースもあるので、1年に1回程度のチェックをお勧めします。

 なお、この甲状腺腫瘍の検査については、超音波検査から細胞診までの一連の検査に関しては、当院では迅速化を心掛けています。
 一人当たりに掛かる検査時間が長いため、混みあう時間帯ではなかなか全てを1度で済ませてしまうことは困難ですが、空いてる時間帯をご案内してできるだけ要領よく短期間に済ませてしまい、最速で診断し治療に取り掛かれるよう配慮致します。